fukkatsuのブログ

鬱病治療中の日記です

心の風邪。って言わないで‼️

 鬱病を表現する時に「心の風邪だから」と言われる事があります。

 これは正しくもあり、間違いでもあります。鬱の患者さんなら分かる、あるいは間違ってる方に傾くかな?と考える表現なんですね。

 まず、私が正しい。と想う理由から書きましょう。風邪は誰でも罹り得る病気です。ちょっとの油断で咳や鼻水、熱が出ますよね。鬱もそうです。幾ら鬱になり難いと言われようが…例えば几帳面とか真面目とかではない(笑)私でも、現に鬱になりました。つまり、誰しもが無縁な病気ではないんですね。

 では、間違ってる。と言う理由も書きましょう。風邪なら熱や咳が治れば完治です。が、鬱病は以前も書いたかと思いますが、例え症状が治っても完治とは言わず寛解と表現します。

 癌や白血病と同じ表現ですね。常に再発のリスクを抱えて生きていく必要があるのです。

 私自身、まだまだ鬱病初心者ですが、今日の天気のように台風一過、心が晴れ晴れとした事が何回かありましたし、それが1週間ぐらい続いた事もあります。まるで憑き物が落ちたような気分でした。でも、暫くするとダウンしたり、ダウンの前兆に見舞われて頓服を飲まずにいられなくなります。

 風邪のように気楽に罹って、気楽に治す。と言う病気では無いんです。

 だから、鬱病の人に「心の風邪だから」と言うのは控えて欲しいのです。言うな‼️とは言いません。が、そんな言葉を使う人に鬱病の患者や経験者は「無知なんだな」と想うしか無いのです。

 もし、これを読んでいて、そして職場や家庭に鬱の人がいたら、心の風邪と言わない方が良いですよ。励ましにはならず、自分の恥を晒すようなものですからね。

 それより、慌てさせないように、混乱させないように、ゆっくり丁寧に話をし、耳の穴をかっぽじいて話を聞いてあげてくださいな。その方が遥かに良い事です。

 それを知らずに私も少し前までは過ごしてきましたが、実際、鬱病になり、SNSなどで生の声や医師の書き込みを見るたびに「鬱は心の風邪」と言う表現に苛立ちを見せる人の多さに驚くよりも、同意せざるを得ないのです。