fukkatsuのブログ

鬱病治療中の日記です

鬱患者が出たご家族に読んで欲しい事

 もしかしたら、なんの前触れもなく「鬱になった」と言われるかもしれません。今の今まで普通に暮らしていたのに「鬱⁉️」です。

 私自自身が、ほとんどこのパターンで妻に伝えました。鬱傾向(まだ診断されていない時)にある人は、自分が鬱だと信じたく無いですし、ギリギリまで診察を我慢してしまう人がいます。全員が全員だとは言えませんが、私のケースで書いていきます。

 風邪や怪我なら、診察を開始したところから回復に向かいますよね。咳止めを飲んだり、痛み止めを飲んだりすれば症状が軽くなるものです。ところが、鬱の場合、週一の通院だとして、二回目、三回目ぐらいまでは、悪化していくように思います。最初は医師から「抑うつの症状があるね」と言われ、現実を突きつけられる。休暇が必要と言われれば、自分で会社の上長や人事に連絡しなくてはならない。それに、続いて手続きのために出社。それまで仕事漬けだったのが、急にやる事がなくなり、かと言って友人・知人に広めるべきかどうか迷う。などなど、以外にやる事や考える事がたくさん、襲いかかってくるのですから、ここでダウン傾向が強まります。そして、ギリギリまで頑張ってしまった分、ダムが決壊したように「我慢」の壁が消え去り、その代わりに家族との暮らしをどう守ろうか…。と言うストレスも掛かってくるのです。

 これが初診から三週間程度、気分の上がり下がりとなって現れます。

 また処方される薬の効果もあります。私の場合、様々な薬が当初は少ない容量や比較的軽い薬が処方され、作用・副作用の状況を見ながら処方内容が毎回変わってきます。合う薬が処方されれば、無駄になる事もなくなり、睡眠時間も安定してきますが、合わない薬だと常に睡魔に付き纏われ、ボォーっとした頭で物の判断をしなくてはなりません。少し似ているのは高熱で思考能力が奪われている感じてます。全ての行動が面倒くさくなり、言葉を発する事も何かを思い出す事もできなくなります。

 私自身、未だに「視覚」の処理が面倒なのでテレビも見ていませんし、YouTubeも、ほとんど音声を聴いているだけです。

 動作すると事も大義な事になってますから、ゴミも放りっぱなしにしてみたり、まるで子供と変わらない事すら起きるのです。しかも、視覚と同様、聴覚からの処理も面倒なので普通に話されている事もマシンガントークに聴こえて、生返事がやっと。時には話相手に対して声を荒げる事すらあるでしょう。そうでもしないと、自分の脳が耐えきれない感覚に襲われるのです。何もかもが面倒なのです。だから、このブログも開設当初は、時折にしか書いていませんでした。いや書けませんでした。

 今も殆ど全ての投稿はスマホからやっています。これが一番手軽ですし、ストレスフリーなので。

 妻に込み入った事や重要な事を伝える時には、通信アプリ(LINEは嫌いなので、別物)を使ったりもします。この方が正解に伝えられますし、記憶に対する自信の欠落を補う事もできます。

 医師に伝えたい事、聞きたい事は必ず、スマホでメモしておいて、診察の時には、それを見ながら会話する様にしています。本当は行動記録をつけるべきですが、面倒くさくてやめています…。

 この二、三週間が過ぎると、かなり平静を保つ事も可能になってきます。

 外観からは全く見えない心の動きなので、戸惑う事も多いと思いますが、支えてくれる人がいるだけで、患者としてはとてもラッキーな状態です。心が折れそうになってしまうかもしれませんが、患者として、ぜひ支えになってあげてください。

よろしくお願いします。