久しぶりに広尾へ

　今日は廣尾稲荷神社へ御札を返しにお参りしてきました。

いつもの通り、広尾駅に着いたらすぐに田中由一の墓参です。今日は平日、誰も墓参に来ない日の香林院さんはとても静かです。小さな墓石の前で小さくしゃがみこんで、いつも拝見している絵、特に廣尾稲荷神社の龍画のお礼を言って辞去。

　そして、そのまま廣尾稲荷神社へは向かわず、一旦、弁天閣へ。小さな社殿ですが、商店街でお世話しているのでしょうか、素朴な素敵な弁天堂がそこにあります。

　さて、それでは廣尾稲荷神社へむかいましょうか。まずは鳥居で軽くお辞儀をし、社務所を覗きます。中にいるのは知らない方。今回も区から派遣されている新しい方が社務を行っているようです。そして拝殿前でお参りをして、社務所へ。初めて見る方ですが、テキパキと焚き上げ、新しい御札を頂戴しました。私も、財布を用意して御札を受け取ったのですが…「あの…お金」と言われ…あちゃ〜やっちゃいました～。財布を取り出し、御札を渡した所で、初穂料も渡したような気になっていたのです。慌てて御札の初穂料を渡して、拝殿に上がるお許しを貰います。話が通っているのか、「どうぞ。ご存知かと思いますが靴を脱いでお上がりください」とスパッとした気持ちの良いお返事。ありがとうございます！これでいつもの通り30分。拝殿でのんびりと田中由一の龍と対面しながら、瞑想です…。と言うか、今日は、ちょっと気持ちが違いました。

　拝殿に上がりダウンパーカーを脱ぎニット帽を取って本殿に向かって正座。そして二礼二拍手一礼。いつもより気合を入れた柏手のつもりです。そう、今日はお稲荷さんとお話がしたかったのです。と言っても自問自答なのですけどね（😁）。

　今日の昼は真冬らしからぬ気温だったかもですが、開け放たれた拝殿にはストーブが有るわけではないのに、何か暖かく穏やかな空気。ダウンもキャップも無しなのに、寒さは全く感じることもなく、拝殿の片隅に陣取り、iPhoneのタイマーを25分にセットして、そして雅楽を聞きながらお稲荷さんとの語らいにINです。

　心配事やイマジナリーペットの龍の事、心願などなどの他、頭に浮かぶことを話し相手をお稲荷さんと想定して会話します。瞑想とは言え、別にハイヤーセルフを狙ったり、座禅のように無念無想の境地を狙ったものではありません。背筋も最初こそピンと張りましたが、お話が聞こえるように徐々に前傾していきます。まったくもって「どこが瞑想だよ」と言われそうな姿なのですが、これが私流なのでお許しを。

　30分。一人で何もしない時間なら、長く感じるのでしょうが、いつも思うのは「もう30分も過ぎたのか」という事です。タイマーを25分にセットしているのは、拝殿に入って二礼二拍手一礼をし、陣取りをし、そして終わった後の片付けを入れているからで、正味で30分程度なんですよね。それでも本当に短く感じるのです。

　最初に訪れた時、その眼力に恐ろしさを感じた龍画ですが、今ではなんだかホンワカと見守っていてくれているようで…。年末年始はお忙しいと思い、少し間は空きましたが、できるだけあしげく通う事で、お稲荷さんにも龍にも認識されたのかな？と思った時間でした。