fukkatsuのブログ

鬱病治療中の日記です

今から思い起こす「あれが鬱の前兆だったのかな?」ということ

 一昨年、昨年、上司との「握り」で過重労働状態にありました。成功の暁には独立、起業が目標です。

 ほぼ休みなく働き、毎晩10時までは取引先やパートナー企業とのやりとりに時間を使いつつ、資料作成を行っていたのです。

 ただ、昨年の初頭にはパートナー企業の杜撰な実態が明白になり、乗り換えなどを上申もしたのですが、取り入れられず、結果、昨年の終わりには失敗、終了となりました。

 この時点で、蕁麻疹に親知らずの腫れなど、ストレスが起因と思われる身体症状が出たものの、以前も書いたように上司からは「文句」と言われ、自分でも少しゆっくりすれば元に戻ると考えていました。実際、一ヶ月もすると身体的には元に戻りましたし、特に自覚するところはありません。ただ妻に言わせると妙に苛ついたり、空返事が多くなり自分が相手にされていないと思うような状況だったようです。

 これが、鬱の初期だったのでしょうね。今もそうなのですが、2つのことを同時にこなすことが出来ません。テレビを見ていると、テレビの音声に集中している時に脇から声を掛けられても聞いてはいないか、聞けばテレビの音声は完全に聞き逃します。普段ならできる「〜ながら」ができないのです。

 そして妙に寝付きが悪い。私の場合、大いびきをかいて寝るのですが、その大いびきが深夜になるまで聞こえてこない。と妻に言われることも度々でした。

 ただ、この頃は趣味や興味のあることには集中する気力がありましたから、休日になれば元通り!になった感覚で、毎週末が楽しみで仕方ありません。逆に言えば平日は難行苦行の日々だったのでしょう。

 この時点で何らかの改善が行えれば、もう少し楽だったのかもしれませんが、先程も書いたように、起点と思えることが「企業」です。会社にオーソライズされたような話ではありません。それだけに動くに動けず、結果として仕事中にパンクするまで何もできなかったのですね。

 鬱の患者を抱えているご家族の中には「もっと早く気づければ」と後悔される事も多いかもしれません。しかし、多くの場合、自分が鬱だと理解するような状況になるまでは一時的に機嫌が悪いだけにしか見えなかったり、ちょっとストレスや疲れが溜まっているだけにしか見えないと思います。いや、もしかすれば、そうとしか見えないように鬱予備軍の人は努力しているのかもしれません。だから、はっきり言えば後悔はすればしただけ無駄なケースもあるのです。寧ろ以前にも書いたように当たり前のことすらできなくなっている、一見、だらしなく怠けているだけにみえる患者さんをサポートしてあげてください。

よろしくおねがいします。