fukkatsuのブログ

鬱病治療中の日記です

ご家族に気をつけていただきたいこと

 何度か書いていますが、うつ病は患った本人も大変ですが、ご家族の負担も大きな病気です。

 一般的な病気でも大変でしょうが、鬱特有と言って良いのでしょうか、幾つかご家族に配慮をしていただきたいことがあります。

1) できて当たり前だと思わない

 思考と記憶能力、そして身体を動かす気力が極端に低下することがあります。ものの片付けや整理ができない、言ったことを覚えていない、頼んだことをやらない。など、怠け者のような事が当たり前に起こります。これを怒られたり、嫌味を言われるとかなりしんどいですし、どんどん「動く」事が嫌になってしまいます。片付けを手伝って上げたり、時間をおいて記憶を確認したり、頼み事の量と質を下げるようにしてあげてください。

2)一度に幾つもの話題を振らない

 頼み事などでもそうですが、一度に幾つも話をされるとついていくことができないことがあります。普段は当たり前だった話し方が患者にはマシンガントークに聞こえていることがあるのです。できるだけ一つづつ会話をするようにしてあげてください。また、これを立て続けにされることも負担になることがあるので、一つの事が終わったら本人に聞いて次の話題に移るようにしましょう。

3)身だしなみ

 今の私でもそうですが、歯を磨くこととと爪を切ることと意外、身だしなみには殆ど気を回していません。熱くなければ、寒くなければ、濡れなければ良いと思う程度です。時には、着るべき、着てほしい服を予め用意してあげてください。

4)食事

 私の場合、今までの半分以下の食欲しかありませんし、以前書いたように偏食傾向が出ています。そんな時に普段と同じ量のご飯が盛られていたり、おかずが大量に出てくるともったいないと思うのと同時にプレッシャーになってしまって、寧ろ食べられない事があります。できるだけ本人の食べられそうな物と量を聞いて見てください。「任せる」「なんでも良い」と言われるかもしれません。が、発症後の傾向を観察しながら、嗜好や量を観察しておくことは大変ですが、役に立つような気がします。

5)急かさない

 私の場合、急かされると先程書いたような記憶間違いや行動のミスが起こりやすい傾向にあります。病院に行こうと思った原因の一つも急かされた時に、完全に思考停止した事に気づいたことでした。食事も散歩も買い物も、普段なら5分や10分で出来ていたことが倍以上掛かる事も当たり前にあります。そこで急かされるとミスだけではなく激しい動悸を起こすこともあるので、本人の行動は長い目で見てあげてください。

6)ノルマや義務を負わせない

 そして「○○はやらなければならない」「○○はやって」と言われると本人はノルマや義務だと思って頑張ろうとするでしょう。でも、その事で動悸が早まり、一気にミスが増えたり、寧ろやっていなかったり。そして、やっていないことを叱責されると一気に落ち込むことすらあるかもしれません。できるだけ、"MUST"や"Have To"を意識させないようにしてあげてください。

 

 ご本人の正確や習慣にも依るのでしょうが、もし「ありがとう」と言ってくれなくても、ご本人は普段以上に感謝の気持ちで満ち溢れています。そして申し訳ないと思う気持ちも、それ以上に充満していたりもするのです。それ自体が大変なことですが、できるだけ理解して上げてもらえると私も嬉しいです。