fukkatsuのブログ

鬱病治療中の日記です

精神科・心療内科の選び方(自己流)

 今までにも何度か書いて来ましたが、精神科・心療内科の受診に際しては、色々悩むところが多いと思います。そこで、改めて、幾つか纏めてみます

① 受診すべきかどうか悩んだ時

 勤務先で相談窓口があれば、そこを使えば良いと思います。私の場合、勤務先の社内案内で厚労省の『働く人の「心の耳相談」』が掲載されていたので、ここに相談しました。私の場合は出来るだけ早く診察を受けるべきだというアドバイスをされたのですが、ここでは具体的な医師の紹介は行われません。案内されるのは、東京都民の場合、『精神保健福祉相談(こころの不安や悩みなど)』です。このページには沢山の相談窓口が掲載されていますが、基本的に自宅を管轄する窓口に電話することになります。ただ、聞かれることの大半は厚労省と同じ、そして具体的な診療機関は自分で探せるようリンク先が案内されるのみです。

② 実際に探してみう

 世田谷区の場合、東京都立中部総合精神保健福祉センターが対応窓口になるのですが、サイト設計としてアクセスまでの導線が決してよくありません。センター窓口が案内してくれるのは、このページにある「医療機関名簿」から探してみてくれと言うだけですが、自分が検索エンジンで妙な(例えば保険指定取り消しをされているなど)医療機関は掲載されていない分、また、それなりに調べないと分からない区分がマークされている表の中から探し出す…まるで大海に放り込まれたような状況から探索をすることになるのです。

④ 探すときのポイントは

 まず、この表に記載されたクリニックだけを対象に調べることにしました。各種の医療機関口コミサイトは情報が古すぎるので全く当てになりません。「○○心療内科医院」などと一々調べていく必要がありますが、まず、よく分からないけれど、自立支援などの区分列にマークがある事、自宅から近いこと、そして自分が通院できるタイミングが診察時間や休診日が重なるかどうかで自分なりのフィルターをすれば、調べる対象は恐らく10クリニック程度しかなくなるのではないでしょうか。特に「自宅から近いこと」は意外なほど重要です。正常な状態なら、例えば乗り換えを2回もすれば着く充分に通勤圏としても余裕な距離だと思っていても、鬱などで強い倦怠感や疲労感を感じていると、途轍もなく遠くに感じることがあります。私は通常は徒歩、電車なら一駅以内で調べました。また、「自立支援制度」などは経済面で効いてきます。そしてもう一つはクリニック自身のオリジナルサイトの閲覧です。そこには医師のポリシーが書かれていることもありますし、クリニックの風景が掲載されているなど、自分が何度も通う場所、会話する人を把握できるのです。サイトがなければ論外です。また「予約金」など通常の保険診療とは別の費用を必要とする事が書かれていることがあります。これらの事は財布などと相談して考えておくべきことだと思います。

⑤ 電話して聞いてみよう

 まず殆どのクリニックは予約必須になっているはずですし、予約をして行くような方が良いと考えています。この理由は後に書くことに繋がります。

 クリニックに電話したら確実に聞くべきことは

 1. 予約可能な日(あるいは最早の日)

 2. 初診に掛かる時間の目安

 3. 通常の保険診療以外に必要な費用の有無

だと考えました。逆に向こうからは症状などが聞かれますが、これは相談窓口ほど詳細には聞たことがありませんから、選ぶ側の質問が主になるわけです。

1は自分の状況が悪ければ、今でも診てもらいたいというのが人情です。ところが一週間待ちと言われることもあります。幾つか電話して適切なところを選びましょう。

2は先程の「予約が必要なところが良い」に関わります。初診では病状やきっかけ、困っていること、苦しいことなどを私の掛かっているクリニックでは仔細に聞いてもらえました。中には充分なヒアリングがないまま投薬だけされるようなところもあるという噂もありますので、これはしつこいくらいに聞いて良いと思います。「具体的には…ケースバイケース」と言われたら「ヒアリングはあるのか?」など少し掘り下げて聞いてみても良いと思います。もし予約が必要でないなら、ヒアリングを重要視していない可能性を感じます。

3は担当医が固定されるかどうかです。これは私自身が確認していなかった事なのですが、幸い一人の医師が担当してくれているので同じような事を何度も説明したり、理解の共有に取られる手間が最小限に抑えられている用に思います。できるだけ担当医が固定される方が私のオススメです。

補足:投薬の是非

 心療内科や精神科を探すと「薬に頼らない治療」と言うコピーが目立ちます。私の通っているクリニックでは投薬を中心とした治療で真逆です。どちらが良いかは分かりません。ただ、もし薬代が心配と言うレベルなら、先程も書いたような制度を利用すればかなり抑制出来ます。

 

多分…私の実体験として精神科に通うことへの抵抗感や躊躇がありました。しかし、鬱の苦しみを考えると、その抵抗感が間違っていたことが判ります。少なくとも現状では、四六時中、動悸に…ストレスに苛まれていた状況はかなり改善しています。朝の散歩の楽しさも知りましたし、それを推奨してくれたのも医師でした。

もしご自身が、あるいは身近な人に鬱の可能性を感じたら、上に書いた手順で確認しつつ、本来の自分を取り戻せるようになれば幸いです。

 

今日もお読みいただいてありがとうございます。