fukkatsuのブログ

鬱病治療中の日記です

鬱になってから「変わったなぁ」と思うこと

 少し鬱になってから自分が変わったなぁと思うことを書いてみます。もしかしたら、鬱の症状なのかも知れませんし、鬱を契機に考え方や行動が変わったのかもしれませんし。

  1.  食生活:度々書いていることですが、食生活、特に食の好みと言うかファミレスなどで選択するものや仕方が変わりました。以前なら2日と同じものを食べることは避けていたのですが、昼食で入ったファミレスにピザがあればそれを、余りにも続いて食傷になれば仕方なくドリアを頼むと言う連続です。ピザが無いことは殆ど無いので、7日以上ピザを食べ続けた事も有ったんじゃないでしょうか。
     別に目の前に旨いもの、好物が置かれれば食べるのですが、何か自ら積極的にメニューを選び、唐揚げやハンバーグなどを選択する気が起きないのでしょうね。結果、毎日毎日ピザ。と言う生活です。
     そしておやつ代わりのナッツやエナジーバー系の栄養補助食品は積極的に食べたがるようです(何か他人事)。逆に何故か蕎麦や牛丼、ラーメンなど以前なら昼食の選択肢に必ず入っていたようなものは殆ど選びません。店を選ぶことも面倒なのかもしれませんね。
  2. 便通:これは発病前よりも改善しているようです。が、最大4日程度出ないことも時々ですがあります。そうなると発病前なら「あー、腹が張って気持ち悪い」で済んでいたものが「無性にだるい」へと不快感がランクアップしたような感じになります。びろうな話ですが、私にとっては結構、シリアスなことだったりします。
  3. おなら:おならを我慢できません。と言うか、無意識に出ているような気がします。便通が悪いと言う経験から無意識に排出するようになっているのでしょうか。リラックスするほど、例えば瞑想中など、かなり出ますね。
  4. 睡眠:睡眠は誘導剤を服用していることもあって、発病前よりも格段に眠れるようになりました。ただ不思議なのは夢が断片的にしか記憶できていないのです。それも起きた直後には、全然覚えていなくて、少しボォーっとした時など、不意に夢で観た電車の車窓の風景や空の雲などを思い出す感じです。それが幾つかのブロックで思い浮かぶのですが、前後をつなぐようなストーリーにはならないのです。これは治療を始めてから起きていることなので、ほぼ確実に薬の影響だと思います。
     一方で良いこと、眠りが快調な理由にも、この夢の断片化は寄与しているのかもしれません。以前なら、起きた直後に仕事の夢だと思い返して、迫っている危機感や対応策を考え始めて眠れなくなることがとても多かったのです。歯科医から「はぎしり酷いみたいね」と言われていたのですから、夢の中で相当、闘っていたのでしょうね。今は殆どの夜は一度寝たら朝まで起きることは無いですし、もし途中で起きても、夢の記憶に悩まされることもなく眠れるようになったのは、断片化の良い影響だと思います。
  5. 好きなことを見極める:高校時代、進路を決める時に就職先の有無を考えて学部選びをしました。大学時代は将来はもっと発展するんだろうと思ってIT系の比較的大手に就職をしました。その後も「食べるため」にIT系にしがみついていましたが、本音で言えば、余り自分が好きな商売ではありません。能力を認めていただいた事もありましたが、いつもどこかで煽られ続け、能力を認められるほど、過剰なワークに本人は疲れ切っていながら、周囲からは「仕事中毒だからな」と言われる始末。それでも何とか楽しんで行こうと思いつつ、一方で「毎日が試験だから」と自分にプレッシャーをかけながら仕事を続けていたように思います。でも鬱になってからは「自分の人生、好きなことに時間を使ってみようや」と思うようになりました。それが神社仏閣巡りです。こんな状況にならなかったら、恐らくこの趣味を始めた頃がそうだったように外観の立派さや文化財の多さなどに気を惹かれるばかりで、今のようにご祭神の特徴やお参りでのイマジネーションなど「宗教施設」としてお参りができなかったのではないかと思います。私の中で、この違いはステージアップだと思っていますし、一度お参りしたら、また行きたくなる神社やお寺が増え続けています(😁)。よく「御朱印○百枚集めた」とか「○千社にお参りした」と「数」を誇らしげに語る人もいます。私もできれば東京都内…いや日本中の神社やお寺にお参りをしたいと思ってもいます。が、一つの神社、一つのお寺だけを大事に考えて竹箒で早朝から額に汗している檀家さんや氏子さんなどを見ると、その神社のファンになりますし、自分もしたい…(けど寒いの苦手だし)と思ったりもします。うーん、変な書き方になってしまいましたが、神社やお寺をより深く好きになれるようになったと思うのです。そして、それを生業にできないかなぁ。と思っていたりします。
  6. 歩く速度:前は妻から「歩くのが早すぎる」と言われるくらい、アプリのロガーでおおよそですが6km/h程度で歩いていました。が、発病後、急進期には2km/h、今も早足のつもりが4km/h程度でしか歩けていませんね。特に朝は服薬の影響もあって活性度が高いので、今日はたまたま早足でおおよそ2kmを歩きました。が、その結果が4km/h。体感というか自分の中では6km/h以上を目指していたのでがっかりしました。が、もう一つ自分の中の実験で「早足で鼓動を速くすると、動悸になりやすい」と言う何度かの経験が、朝の活性度が高い時にも起きるのか?ということを確認しました。結果は「問題なし」。特に心臓の動きを意識することもなく、コーヒーを飲み、タバコを吸うことができたので、時間帯(薬の有効性)によって、早歩きができるんだと自信を持てました。
  7. できるだけ「ありがとう」を言う:これは発病前から心がけてはいました。逆にタクシーに乗ると運転手さんに、レストランでウエイトレスさんに偉そうな口をきく人を軽蔑してきました。そして余程のことがなければ「ありがとう。お気をつけて」とか「ごちそうさま」と声をかけて降車したり、店を出るようにしていました。が、今は以前よりもゆっくりしか歩けなくなったせいでしょうね、道路を清掃している人、工事で警備している人達に「ありがとうございます」と時には口に出してお礼をしながらあるいています(大抵は黙礼だけなんですけどね)。
     一つ一つの仕事、有償・無償に限らず仕事をしている人は素晴らしいです。そんな人達に感謝できるような歩き方ができるようになったは鬱のお陰ですね。
  8. プライド:「鬱」と言うと、何か卑屈になっているような印象があるかもしれませんが、私の場合「プライド」は大切にしたいと思っています。見方によっては、発病前よりもプライドは高いのかもしれません。別に高いブランドものをしたいとも、先程書いたように高級なものを食べられなくても、自分と言う存在は自分が大切にしなければ、周りの誰をも助けることはできないと思っていますし、こんな状態でも周りの人を助けられることがあれば、気分をよくできるだけでも嬉しいと思いますし、そうしたいと思うのです。そのためのプライド、大切にしたいと思っています。