fukkatsuのブログ

鬱病治療中の日記です

自立支援制度について

 やっと書く気が置きましたので、今回、「自立支援制度」について体験談として書くことにします。支援制度については、私の住んでいる世田谷区とは異なる可能性もありますし、認識が不十分な部分もあるかと思いますので各市町村や区のサイトで紹介しているので読んでみてください。

 精神科に掛かる状態は、風邪などと違い、長期に亘って診察と投薬が必要になります。しかも仕事への差し障りも出てくるために治療に掛かる支払いを社会保険などの3割負担から1割負担へと減額してもらえる制度です。

 一般的には2-3ヶ月程度の通院から支援の申込みが可能なようですが、サイトを見ると矢鱈と必要な書類が書かれているので、読了するだけで嫌になるかと思います。そこで私は直接、区役所へ向かって聞くことにしました。

 我が家から徒歩圏にあるとは言え、巨大な庁舎を建替え中の世田谷区役所は、巨大迷路状態です。その中で朧に覚えていた庁舎に向かいましたが、担当の課がわかりません。そこで受付で「精神科の自立支援制度について相談にきました」と言ったら、親切に教えてもらえました。おそらく、自立支援制度を知らない受付はいないと思いますから、臆せず効いてみましょう。

 そして、実際に直接訪問した事で収穫があったように思えます。まず、自立支援制度は一般に案内されている自己負担の1割化以外に精神障害者手帳(?)の発行の2種類があることを教えてもらえました。前者は先程書いたとおり2-3ヶ月の通院で問題なく申請できるそうですが、後者は初診から半年を目処とするそうです。私はまだ2ヶ月を過ぎたところですので前者のみが可能ということになりますね。ちなみに後者はバスの無料化(?)などの手厚い支援があるようです。

 そして、必要な書類ですが、

1) 申請書:これは自分で書く必要があります

2) 診断書:東京都が作成したフォームに医師が書き込むことが必要です

3) マイナンバー

4) 住所が判る証明書(免許証など)のコピー

5)納税証明書

だったかと思います。

ただし納税証明は前年分を同じ区に住んでいれば区役所が把握しているので不要。また免許書などのコピーも原書を持参すれば区役所でコピーを取るので、わざわざコピーを取る必要はありません。

 さて、ここからが重要です。

まず、申請が審査されて正式のカード(?)が発行されるまでには2-3ヶ月かかるそうです。これを聞くと「なんじゃそりゃ」となるかと思いますが、申請段階で申請書の本人控えに区役所が押印をするので、これをもって「仮発行」という状況になります。

 そして、この仮発行状態で1割にしてもらえるか、それとも正式のカードが必要と言うかはクリニックや薬局の判断になるのです。ですから、「なんじゃそりゃ」が、本当に効いてしまうのかどうかは実際にクリニックや薬局に聞く必要があります。なお、申請ではクリニックと薬局を各1軒しか書き込めません。予備のように他のクリニックや薬局を書いておくことは出来ないのです。

 幸い私の場合は、クリニックも薬局(トモズ)も押印でOKと言われたのでラッキーでした。

 ただ、これからクリニックを探そう、そして処方薬局をどうしようとお考えならば、電話で予約をする時に合わせて確認をしておくと良いでしょう。

 なお、申請そのものは無料ですが、医師の診断書は3,000-5,000円が相場だそうですし、私の掛かりつけ医では書き終わるまでに1ヶ月欲しいと言われていますので、クリニックで診察を受けたときには早めに相談をしてみた方が良いでしょう。メディアなどで言う「うつが増えています」と言うことなのでしょう、診断書作成に順番待ち状態だそうですから。

 また、もう一つですが、私の場合の治療費と薬代は、毎週1,500円ずつ、計3,000円程度掛かっています。これが1/3になると毎週2,000円が浮く計算ですから少額かもしれませんが、大切な制度だと思っています。

 クリニック選びは治療だけではなく経済面でも影響が出る問題です。慎重かつ迅速に探してみてください!