fukkatsuのブログ

鬱病治療中の日記です

鬱かもしれないと思ったら

 今回は以前書いたことにも重なるところが多いのですが、もしストレスや忙しいだけで時間が経てば乗り切れると考えて無理を重ねている方の参考になるかもと考えて書いています。もし、今までになく記憶力や仕事の効率が落ちていたり、ケアレスミスが重なるようなストレスフルな状況なら、受診をしたほうが良いかもしれませんし、それが早いうちに治療を行えば、私よりも早く回復できる状態かもしれませんから。

 

 ネットなどで「鬱になりやすいタイプ」などで自己診断ができますが、私は大抵「鬱になりにくい」という結果が出ます。大雑把だし、こだわりみたいなことも少ないし。だから「自分が鬱になることはない」と決め込んでいました。

 それだけに自分の仕事の効率が極端に落ち、やる気が起きない状態になった時にも「会社が嫌いなんだ」「歳だな」「こういう細かい仕事嫌いなんだよな」とか思ってやり過ごそうと考えていたのです。ただストレスを普段以上に感じていたので幾つかのサイトでストレスチェックをしてみると、かなり厳しい状態だというのは分かりましたし、例年、秋に予定されている会社で実施するストレスチェックで何か言われるだろう、そうなれば、まぁ溜まっている文句でも言おうかとも考えていたのです。

 その裏には精神科や心療内科に行くことへの抵抗感があったのも確かです。

 ただ、明らかに記憶力が落ち、仕事が手につかず、そして少しでも焦れば思考が停止するようになって、初めて厚労省などの相談窓口に電話をして、精神科へ行く決意をしました。電話相談の際、オペレータの方に「かなり心配な状況ですよ。本当に早く診察してもらってくださいね」と言われたのが背中を押してくれたのは間違いありません。

 実際、この相談窓口に電話した時点で心が壊れ始めているかも。とは思い始めていました。

 ただいざ探すとなると大変です。探すためにはネットに頼りましたが、まず口コミサイトの情報が古い。2014年とか、冗談だろうと思うような日付が最終書き込みになっているクリニックばかりです。これでは参考にはできません。そこで、そういったサイトからリンクされている各クリニック自体のサイトを見て比較するしか無いと考えたのです。

 一方で妻も協力してくれて一つ見つけてくれたのですが、確か火曜日時点で既にその週の予約は一杯、最早で翌週の水曜日と言われて留保。自分でもう少し早く診てもらえるところを探してみました。その時点でかなり自分が追い込まれていたのでしょう。水曜日か木曜日に診てもらえるところを前提にして診察日をチェックすると、普通の医院と同じように木曜日休診が多く、何箇所か電話しましたが水曜日どころか金曜日も無理ですと断られてしまいました。まぁ当たり前でしょうが…、断られた本人はどんどんしんどくなってきます。そんな中で水曜・木曜日が診察日になっているクリニックが3軒あったのですが、電話をしませんでした。その理由は「予約金」です。

 理由はわかりませんが、何故か通常の診察費とは別に予約金として5,000円程度が必要と書かれているのです。デポジットなら兎も角、これでは歯科の自由診療のようなもので治療費が青天井になるんじゃないかと心配になったのですね。

 そこで残りの一軒に電話。応対してくれた方は非常に事務的で決して良い感じとは言えないのですが、もう背に腹は代えられない段階です。調べに調べ、電話もしている数時間、激しい動悸が続いていたのです。そして幸いなるかな「木曜日の午後でしたら、ご予約可能です」と言われ即答で「お願いします」と答えました。

 翌日は形だけですが(リモートワークに救われた部分は大です)勤務を行い、木曜日。頭の中では「午後半休でも良いか」と思っていたのですが、休暇申請をするときには「今日の状態で明日の午前中に何かやれと言われたら壊れそうだ」と言う恐怖心が湧き上がり一日丸々で休むことに。

 そして木曜日、午前中はいつもと同じ時間(7時)に起きて朝食。そしてひたすらボォーっとして午後を待ちます。この頃には文字を読むことすら面倒だったのです。

 クリニックまでは普通に歩けば20分。バスや電車でも行けるのですが、普段は歩くのに丁度よい距離感なので徒歩で向かうことに。ただ先日も書いたようにゆっくりとしか歩けないので一時間の余裕を見て向かう事にしたのです。そして途中、何度も立ち止まって呼吸を整えながらクリニックの入っているビルの前に付くと、予約時間の20分前。(コソコソ話ですが)タバコを吸えるスペースを見つけて、一息ついてからクリニックへ入ります。

 この時点で想像していた「精神科」とはかなり違う、明るく、広々とした待合いスペースに驚きつつ、圧迫感がないことで気持ちが少し落ち着きました。

 そして自覚症状やストレスの要因などを事前ヒアリングされた後、医師から投薬や治療方針を聞いて約1時間ちょっと。かなり長い時間でしたが、兎も角、動悸が治まるだけでも身体の負担が軽くなるという希望が生まれた時間でした。

 現状も特にセカンドオピニオンを聞くつもりもなく治療を続けていますが、もし、踏ん切りがつかなかったり、ただ時間や我慢で乗り切ろうと無理している方の参考になれば幸いです。