ツール・ド・フランス 不観戦

　ツール・ド・フランス。名前だけはご存知の方も多いと思いますが、世界最大の自転車ロードレースです。1日1ステージ、これを21ステージ戦い、最も短いタイムで完走した選手が個人総合優勝として讃えられます。

　この自転車ロードレースの面白いところは、基本、一日、約150〜200km程度の距離をチームが戦略を立てて攻略してくところにあります。現在、通常、1チーム8人が出場しますが、この中でエースと呼ばれる選手の優勝を目指して他の7人が時には捨て駒のように、時には執事のようになりながら、他のチームと駆け引きをしながら、また悪天候と戦いながら駆け抜けていくのです。

　一年のシーズンの間にはクラッシックレースやワンデーレースと言われる一日だけのレースもありますが、ツール・ド・フランスは21ステージで構成されるレースですから、この間、数々のトラブルやドラマが生まれます。また、時には海沿いを、時にはアルプスやピレネーの山岳地帯を、そして最後にはパリのシャンゼリゼ大通りを専有してゴールをするのですが、当然、山岳が得意な選手がいれば、それとは逆に平坦なコースなら誰にも負けない選手もいます。ステージの組み合わせによって、どのようなコースが得意な選手が有利なのか、という読みができたりもしますが、ほぼ1ヶ月の間には調子を崩す選手やダークホースが出現する、あるいはチーム内の内紛が顕になって優勝候補がグダグダにされるなどして、読み通りには動かないことが毎年の事になっています。

　一日200km、平均40km/hで駆け抜けるとすると約五時間。概ねam12:30頃にゴールを迎えるというライブ中継を7月一ヶ月見続ける事が拙宅の恒例行事になっていました。

　しかし、今年は見ていません。5時間集中していることができそうもなく、また、各チームの構成を覚えるだけの努力ができなかったので、どうにも気持ちを入れて観戦する気になれないのです。

　来年にはまた楽しく観戦できるように、数年前から配信されているアプリで、ダイジェストやレースリザルトなどを見守るようにしようと思っています。