fukkatsuのブログ

鬱病治療中の日記です

夢の話(今度は寝てる間の夢のこと)

 鬱治療のため処方されている薬のうち、就寝前に服用する薬が数種類あります。その中には、翌朝の活性度を上げるリフレックスの他、睡眠誘導剤も含まれます。

 どちらも睡眠に入るサポート薬ですから、元来、寝付きの悪かった私にはショッキングなくらい、素直に寝入ることになります。聞き方も中々ドラスティックで、徐々に眠くなると言うよりも、例えば神道の唱え言葉や仏教ならご真言を唱えてから寝ようとすると、記憶の扉がどんどんと閉じていくように、言葉が出なくなってきて、そして寝入っていくのです。

 これらの薬の凄いところは、これだけではなく夢…というか夢の記憶にも関与しているようです。昼、日中、ふと「あれ?これ昨日の夢で…」と言う記憶が蘇ってくることや、「そう言えば、今朝方の夢は…」と、部分的に夢を思い出すことがあるのですが、これが、映画ならワンシーンだけを取り出したように、パズルなら1ピースだけを拾い上げたように、前後の脈絡もなく、ただその場面だけしか思い出せません。それが良い夢だったのか、それとも悪夢だったのかも分かりません。電車に乗っている。車を運転している。あるいは誰かと会話している。そのシーンは思い出せるのですが、どこに向かっているのかも、何を話していたのかも分かりません。街並みや相手の顔は思い出せるのですが。

 今まで、健康だった頃は、夢の断片が思い出せれば、その周辺の記憶が芋づる式に思い起こされて、朝風呂の中で思い起こしたりもできたのですが、今は起きた直後に夢が断片化されてしまい、前後の繋がりも判らず思い起こすまでには至らないのです。

 寝覚めの悪さ。というものからは解放されましたが、自分の夢の行方が分からないというのは、案外、気持ちの悪いものなのですね。