fukkatsuのブログ

鬱病治療中の日記です

鬱の自覚症状

うつ病と言うと

  1. 自殺願望が出たり生きる事が嫌になる
  2. 正常に人とコミュニケーションが取れなくなる
  3. 記憶力が落ちたり、仕事の効率が落ちる

などが挙げられかと思います。実際にクリニックでも最初に質問される事が多いと思います。

 それだけに、知らない人には軽視されたり、あるいは妙に腫れ物に触るような扱われ方をすることが多いのでは無いでしょうか。つまり「見えない」外部的な症状が見えにくいのですね。そこで、先程も書いたように状況が悪い今が丁度良いので自分が感じている「病気的な症状」を書いておこうかと思います。

  • 食欲が落ちる

 普段、吉野家なら特盛、おかわり自由なトンカツ屋なら三杯、丸亀製麺なら大盛りに天ぷら2〜3品におにぎりやお稲荷さんを食べていた人が、トンカツなどヘビーな物が厳しくなります。食べてもご飯半分や並盛で十二分、丸亀製麺でも掛けの並に天ぷらをつけるかどうか悩むレベル。もし時間を忘れていると食べずに過ごすこともあるくらいまで落ちます。おかけで10kg程度の減量ができているようです。

  • 不眠

 鬱の症状が出る前から前兆のように現れるのが不眠です。これの病的な部分は、ただ寝付きが悪いだけではなく、せっかく寝付いても夢に起こされて、そこから不快な思い、例えば仕事や人間関係の想像が始まり、1-2時間は寝入ることが出来ないのです。忙しいさなかだと1時頃寝ることも多いでしょう。そこから1時間寝付けなければ実際には2時に就寝です。そして夢を見て起き上がると3時頃、あれやこれやと仕事のことを考え始めて、値落ちするのが4時だとしましょう。そして翌朝の起床が6時。実質は3時間しか寝ていません。これが年単位で続けば、当然、疲れが抜けるどころか溜まりまくります。しかも寝ること自体が恐怖になってきたりもしますから、どうしても安眠とはならないのです。

  • 身体のダルさ、重さ

 普通、急激なダイエットをすると身体が軽くなった実感を得られます。しかし、今、そんな実感は皆無です。服薬を指定ないければ、まるで鉛の鎧か20-30kgのリュックを背負ったように身体が重く感じられるのです。以前から書いているようにゆっくりしか歩けない理由はここにあります。今は、改善してきましたが、通院初期には更に膝下、ふくらはぎの周りに鉄の重りを5kgぐらいづつ付けて歩いていた気分で、とてもじゃないのですが、普通に歩くなんてことが出来ませんでした。

  • 体力の低下

 ある意味、今、一番つらいのが体力の低下です。先程書いたように、身体を普通に動かすことがしんどいために、普段から自然に使っていた筋肉まで削ぎ落とされているようです。そのために、一時間座っていることが辛かったり、100mごとに両腿に手を当てて息を整えたりしないと歩けないのです。

 

  • 死の誘惑

 幸い、私は自死の道を選ぼうと言う気持ちには今の所ですが、陥ったことがありません。別に将来への希望が強くあったりする訳でもないのですが、ある寺社巡りサイトを運営している事もあって、人が死ぬことの簡単さが身にしみて判る一方で、苦しい中で生き抜いた人たちも沢山知ることができたからかもしれません。また妻だけが家族ですが、その妻に苦労を掛けたままで終わるわけには行かないと言う意地のようなものもあります。だから、自死を選ぶことはしないでしょうし、できないと思います。

  • だからと言って庇ってほしいわけじゃない

 鬱になれば、普通の人への軽口が重い一言になって投げつけられたように思えることがあるのは確かです。しかし、だからといって「やつは鬱だから言葉遣いには気をつけろ」などと言われていることが分かれば、却って嫌な気持ちになりそうです。なぜなら、病気になったことで人に迷惑を掛けていることが分かっていますし、そんなはれもの扱いをされる事自体がキツイのです。寧ろ、もし心がけて頂けるなら、説明は簡潔にして「えーと、この部分は後で説明します」など、資料のページを行き交うような説明、つまりお客さんに対して当たり前に心がけるような資料構成にしていただきたいのです。これは鬱だから言うのではなく、これが出来て初めて資料になる!と言う私自身が心がけてきた資料作りのポリシーだからかもしれません。

 資料のページを前に後ろに行き交うことで人の頭は論点を的確に認識しづらくなります。結果として重要な観点が見失われたり、誤解を生じることすらあるのです。鬱になると、これに「混乱」と「思考停止」の要素が強くなってきます。聞いた、そして理解したツモリになった。ところが五分も経つとウッカリ聞きそこねたようになってしまうのですね。だからこそ、これは切にお願いしたいところです。